2008年 02月 21日
子供時代 体験 |
天も地も前後左右さえ白一色の世界で、焦点も無く息付くことも出来ない空間であった。小さき頃、原っぱを横切り近くの丘へスキーを履いて滑りに行った。途中で雪が降り出し風が伴うと方向が定まらない真っ白な世界へと変わる。自宅へたどり着くには、ただただ五感を研ぎ澄まし原っぱのど真ん中を自分の思う方向へ一直線に歩くだけである。そこには理屈も経験も知恵さえも必要としない厳しい空間が存在していた。現在では都会に住みそんな経験もしなくなった。しかしそんな経験を今は大切に思う。子供時代の体験であったが、命を失うかも知れない緊張感を身体で受け止めたことが、どんな時でもルーズであっては成らないと考えるようになっていったからである。 自然の厳しい土地で生まれ育った人たちがアイマイ差を嫌うことは、生死に関わる問題が隣り合わせで存在しているからだろう!!
by yama3-blog
| 2008-02-21 00:03
| 制作思考